エフェクター種類や効果一覧~初心者必見~
どーも!グラノーラを日常的に食べて健康的になったと勘違いしているギター講師の野口です。
今日はギタリストなら恐らく1度は目にして1つ2つは持っているのではないであろうか、皆大好きエフェクターについて書こうかなと思います。
エフェクターとは?
こんなのや
楽器屋や、LIVE等のギタリストの足元でこんなの見た事ないですか?
これがいわゆる”エフェクター”というものです!
それぞれ形は違いますが、エフェクターの定義として○○を加工するという意味があるので役割としては同じです。
Contents
エフェクター効果一覧
ダイナミクス系・・音の信号に対して増幅や可変させるもの
オーバードライブ・・・歪みの一種で歪みの量としては浅くマイルドな柔らかい歪みの質感です。ブースター等としても使う事も多い。
代表機種・・BOSS SD-1、アイバニーズ チューブスクリーマー等
ブースターの説明はこちら
ディストーション・・・オーバードライブドライブよりも歪み量は深くコンプレッションも深めかつよりエッジの立った音の質感になります。ロックでイメージされる音の類はこの部類に入る事が多いです。
代表機種・・・BOSS DS-1 SUHR RIOT等
ファズ・・・歪みの一種ですが上記2つより明らかに毛色が違います。まず掛りとしてはより激しくかかるのでエッジの立ち方に多少ヒステリックに聞こえる事も。。しかしながらギターボリューム等への追従性は素晴らしくピッキングの強弱で表情がつけやすいです。ファズは回路がシンプルなのもあるのかメーカーにより特色がかなりあり奥深いです。
歪みエフェクターについての解説はこちらから
コンプレッサー・・・音を圧縮することによりサスティーンを伸ばしたりアタック感を潰して音の粒をそろえたりします。カッティングなどで使うと気持ちいいです。掛けすぎるとピッキングの強弱の変化や粗に気付かないでピッキングが雑になる事もある時価と思いますので注意してください。メーカーによりナチュラル掛りとパコンといういかにもコンプレッサーをかけました的な掛りの特徴的なものもあるので選ぶ際は比較しながら弾きましょう。代表機種・・・MXRダイナコンプ
ノイズゲート・・・ギターなどの外来ノイズや「ジーといった」ノイズを一定のレベルからカットするエフェクター。特に歪みエフェクター等で強烈に歪ませる時は使っておきたいが、設定次第では音の減衰が不自然に切れたりなどもあるので、気を付けましょう。代表機種・・・ROCKTRON HUSH BOSS NS-2
モジュレーション系・・音を揺らして広がりやうねりを作り出すもの
コーラス・・・原音に対してわずかに遅らした音を重ねる事により広がりを与えるエフェクター。きれいに掛かるスッキリしたものもあればエグイ掛りのタイプもある。クリーントーンでの使用が一般的だが、歪にかけても面白い。デジタルとアナログで質感がかなり異なるので好きな方を選べば良いと思う。
代表機種・・・BOSS CH-1 MAXON CS550
フェイザー・・・原音に対して位相のずれた音を合わせてシュワっとしたサウンドを作るエフェクター。元々はレスリースピーカーのサウンドを目指して作られたが結果違うサウンドになる。ファンクなどのカッティングや初期のVANHALENのサウンドで良く聞けると思います。
代表機種・・・MXR PHASE90
フランジャー・・・上記2つよりも更に強いうねりを与えて過激なサウンドも作り出せるエフェクター。よくサンプル等で聞くのがジェット機のサウンドです。面白いですが中々使いどころに悩むエフェクターでもありますね。飛び道具としてが無難ですかね。代表機種・・・MXR M117R
トレモロ・・・同じ音を断続させて揺れているように聞かせるエフェクター。掛りも独特な揺れなのですが、実はコーラス等と併用すると面白い効果があります。POPS等のバックのアルペジオ等で以外に使われている事も多いサウンドです。
フィルター系・・・音にフィルターを掛け効果を得るもの
ワウペダル・・・ペダルを踏み込むことで周波帯域を変化させサウンドを変化させるエフェクター。半止めで位置を固定させる事でミッドブーストの様な効果も得られる。勿論カッティングのリズムに合わせて踏み込めばチャカポコというファンキーなサウンドになる。踏み込むタイミングで表情もつけれるので使い手の個性にもなるエフェクターだ。最近は可変ピークのモードを切り替えれたりと多機能なもの増えてます。
オートワウ・・・これはペダルタイプと効果は同じですが、細かいコントロールは難しく弾いた音に対して一定の間隔でワウの効果がかかります。面白いですが、ペダルを踏み込んでコントロールする人の方が多く感じます。
アンビエンス系・・・音を残響させる効果のもの
ディレイ・・・音をやまびこのように原音に対して遅らせて追いかけさせる事によりエコーの効果を出します。使い方も人により様々なので研究しがいのあるエフェクターでもあります。
面白い使い方としては、U2のエッジなどは特徴的かつトレードマークとも取れる様な使い方をします。
アナログとデジタルがありましてデジタルの方はクリアな音質が特徴できらびやかで綺麗な掛りが特徴です。対してアナログの方はテープエコー等に代表されるような温かみのあるサウンドでディレイ音の角が丸みのある質感になります。
コンパクトの場合はデジタルの方がディレイタイムも長めに設定できる機種が多いかと思います。最近は多機能なものが増えてきてますので、ディレイタイムの使い分けや複数のディレイのプリセット等をしたい方はそういったものを選ぶのもいいでしょう。
ディレイについての詳しい解説はこちらから
リバーブ・・・音を反響させたような効果のエフェクターになります。イメージとしては広い部屋で手を「パンっ」と叩くと響き渡りますよね?あれの効果をシュミレートしたものです。
気持ちの良い効果ですが掛りが深すぎると音の輪郭が分かりにくくなったり余韻が邪魔になる事もあります。
アンプのリバーブセクションも基本的にはこの原理です。クリーントーンでのギターソロなりを取るときは気持ちよさが倍増するので個人的にはお勧めです。
その他
バッファー・・・ギターの信号などを強くしてノイズやシールドなどの繋ぎすぎによる音質劣化に対して強くする効果のもの。
ピッチシフター・・・音程を変化させる効果のエフェクター。自身の弾いた音に対してハモリ等を付けてくれたりします。機種によっては自動でkeyを検知してくれるものもあり、使い方によっては豪華なオーケストレーションも可能です。
補足ですがワーミーペダルも効果としてはピッチシフト系のものです。ワーミーという効果ではありませんあれは製品名でのワーミーですので人前で話すときにお間違えの無いよう☆
リングモジュレーター・・・原音に対して波形とフィルター効果を加えて金属音なり独特な効果を発生させるエフェクター。飛び道具なりの使用が一番わかりやすいかなと思います。
コンパクトエフェクターとマルチエフェクター
これは上記の写真の上の写真がコンパクトエフェクターで、下がマルチエフェクターになります。能力としてはコンパクトエフェクターの方は基本的には効果が1つとなってます(最近はモード切替機能等を搭載して一台でも多機能なものもありますが)。
そしてマルチエフェクターの方は効果としてはコンパクトエフェクターが持つ一つ一つの効果が詰め合わされて沢山入っているものになります。
これだとよく言われるのがマルチの方が便利でいいのでは?と言われますが、それぞれ一長一短と考えてください。
それでは早速解説していきましょう。
コンパクトエフェクター特徴
特徴としましては、まずは同じ効果のエフェクターの名前でもメーカー毎の特色やサウンドのチューニングがされているので、好みをかなりの選択肢から選ぶ事ができます☆
そしてそれぞれを組み合わせることによってご自身の好みの音により近づける事ができます。拘りなどを反映させることに関しては楽しみもありますね☆そして基本的にはアナログなので直感的に操作出来るので、操作性がそこまで複雑ではないのも良い点かと思います。
ただ欠点といいますか、当然の事なんですがそれぞれが1つで機能は完結ですので、自分の出したい効果の音が多数ある場合は必要な数だけコンパクトエフェクターを揃えないといけません。
ですのでコスト面でもいきなり多数のエフェクターを揃えるのは大変ですし、実際金額もかなりかかります。もしそこに1つでも高価なものがある場合は尚更です。
補足ですがエフェクター同士を繋ぐパッチケーブルも多くなればなるだけ必要な本数が増えますので、更にコストが掛かってきます。音も繋げば繋ぐだけ痩せていきますので注意が必要になります。
価格帯もバラバラなので1台でびっくりする位高価なものもありますので、購入する際は同様の効果のものと比べてみて自分の使うとしている音の理想と比べてどうなんだろう?と比較の基準を作っておく方が良いでしょう。
マルチエフェクター特徴
これは先述のコンパクトエフェクターの集合体だと思ってもらっていいです。つまり1台でほぼ全てのエフェクターの効果が入っていますので、あれが欲しいこれも欲しいが全て叶います。各種エフェクターの使い方や効果を学ぶのもマルチの場合はほぼ網羅していますので、楽に効果を知る事ができます。
そして大体の機種は本体内にいくつか自分の気に入っているなり、使用頻度の高いエフェクター同士の組み合わせをプリセット(記憶的なもの)して瞬時に呼び出せるようになってます。
例えばクリーントーンから歪みのギターソロに移る際にコンパクトエフェクターの場合ですと
クリーントーン(今回は何もかけていない音とします)
↓↓↓
歪みのエフェクターのON
↓↓↓
空間系等のエフェクターのON
つまりは2回も足元でエフェクターのONをしないといけません。これは弾きながらだと相当な手間になりますね。
マルチの場合はこの歪みのエフェクターのON+空間系等のエフェクターのON・・これを記憶させておけば一回のONで呼び出せます。
これはかなり便利です。特にライブ時などはより恩恵が強く感じれます。これはコンパクトエフェクターでも可能なのですが、それにはループスイッチャー等が必要になります。
引用http://www.freethetone.com/products/system/
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ループスイッチャー(これにコンパクトエフェクターを繋げてそれぞれのONとOFFを記憶させる)少し話しが逸れましたね、、、しかしながらデメリットとして扱っていいのかは微妙なところですが、マルチの場合エフェクターの種類がすべてそのマルチエフェクターのメーカーのモノになってしまうので、気に入らないセクションのエフェクターがあるとコンパクトのようにそこをピンポイントで変える等は出来ません。
操作性の方もコンパクトに比べるとアナログの簡単な操作感は減りますので、慣れないうちはやや難しく感じるかもしれません。
最近はシミュレーター搭載でDTM等にも使用できたりとより多機能な機種もあり、価格の幅もエントリーモデルからプロセッサー的なハイスペックのモデルまでかなり選べると思うので自身の使いたいシチュエーションに適したモデルを選べば良いのではと思います。
まとめ
コンパクトエフェクターもマルチエフェクターもそれぞれで良さがありますので、自分のプレイスタイルや使うシチュエーション等を加味しながら選択していただければ良いと思います。
音楽は自由ですので、出したい音に対して何がいけないというわけではないのです、、、
私自身は仕事の規模やシチュエーションに応じてサウンドのシステムは変えてますが、趣向としてはコンパクトの個性的な部分が好みと合致した時の「これだ!!」という自己満足感は非常に楽しくもあり新製品を試すのも大好きです。
常に自身のサウンドの進化に貪欲であればと思います。
皆様の最良のサウンド探しの旅のお役に立てれば幸いです。