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ギターアンプ使い方や種類~初心者必見・説明動画付き~

 2019/08/19 説明 AMP GUITAR LESSON
この記事は約 10 分で読めます。 8,817 Views

はいどーも!

まるごとバナナにハマりつつあるギター講師の野口です。

今日はギターアンプの使い方や、種類について解説しようと思います。

アンプと一言で言っても実は使い方の違いや色々な種類がありますので早速解説の方いってみようかなと思います。

そもそもAMP(アンプ)とは何か?

皆さんもテレビの歌番組や好きなアーティストのLIVE映像や、楽器屋さんなどで目にする事もあると思いますが

主にスタジオ等で常設されているアンプをメインに解説していこうと思います。

↓↓
こんなの見た事ないですか?
これは実際の名称はamplifierといいます。意味合いとしましては信号の増幅器のようなものですね。ギターの信号を増幅して出力させるものと言えばわかりやすいですかね。

どんな種類があるの?

これはスタックタイプコンボタイプ、またはラックタイプ等に分かれます。
後はものすごい小さいサイズのヘットフォンアンプ的なものもあります。

写真は上からスタックタイプとコンボアンプになってます。

 

スタックタイプ・・・音を作るヘッド部分と最終的に再生するキャビネット部分に分かれてます。このような場合は自分の好きなヘッドとキャビネットを組み合わせるなどが可能になります。キャビネット部分のサイズも4×12や2×12等様々なタイプがありますので、出音の変化も含めて色々試せます。総じてヘッドアンプと言われてます。

 

以前は大出力のものが殆どでしたが、近年は30wや10w等手軽に使える小型のヘッドアンプも多くなり本格的なトーンが自宅でも楽しみやすくなっているのは、とても良い事だと思います。

私自身もメサブギーのアンプにマーシャルのキャビネットの組み合わせでやってました。

 

コンボタイプ・・・こちらはアンプ部とキャビネットが一体となっているタイプのものになります。キャビネット部分と独立はしていませんが持ち運びやコンボならではのサウンドもありますので、スタックタイプとの違いを比べてみるのも良いと思います。

 

ラックタイプ・・・下の様なアンプをラックタイプ(写真はプリアンプ)と言います。このラックタイプのアンプの場合はプリアンプ部分とパワーアンプ部分が独立しています。(ヘッドタイプがラックタイプになっているものもあります)特徴としてはプリ部分とパワー部分をそれぞれ独立させて組み合わせる事が出来ますのでメーカー毎の好きな組み合わせをより追求できます。例えばプリ部分が真空管でパワー部分がトランジスタータイプも可能です。

又、プリ部分を音作りのメインにしてパワー部分をスタジオやライブハウスにあるヘッドアンプ等をパワーアンプとして使う事も出来ます。

 

真空管アンプとは?

この並んでいる管が真空管です。音を作り出すプリ管と増幅させるパワー管に分かれています。小ぶりなものがプリ管で大きめのものがパワー管です。この二つの真空管はそれぞれ役割が違うので内部で2つに分かれていると考えてもらえば良いと思います。

 

 

トランジスターアンプとは?

トランジスターとは電子部品を使い信号を増幅させるものです。真空管の様なあの管は一切ありません。電子部品でそれぞれプリ、パワー部分な働きを作り出しています。別名ソリッドステートともいいます。

それぞれのアンプの特徴は?

 

真空管アンプ

音質的には暖かく柔らかいサウンドと言われています。また音圧や独特な粘りやピッキングの際のニュアンス等も好まれる方が多い理由の一つなのかと思います。

しかし反面、定期的なメンテナンスや、衝撃等に弱い等のデリケートな部分を持ち合わせているため扱いにはきちんとした知識等が大切になってきます。
特に真空管周りのメンテナンス等は専門知識ない状態で行うのは危険なので必ず専門の方にしてもらいましょう。

 

又、音が歪まないや音の変化が分からない場合等は真空管の交換時期になりますので、その真空管アンプの使用頻度や使い方によるへたり具合もあり個体差が生じてきやすいですので、スタジオやライブハウスの場所が変われば、いつものセッティングでも同じ音は出ないと思います。

 

又、真空管の種類等により音の質感も変わるので突き詰めるとものすごい世界になりますがアンプの真空管を変える際はビルダーやリペアーマンに相談してみるのも良いかと思います。

 

トランジスターアンプ

こちらは真空管のようにデリケートなものではなく何かの節に故障でもしない限り基本メンテナンスはいりません。音色の方は真空管アンプと違いどちらかというと固めかつピッキングした際のニュアンスも粘りよりかは、バキバキとした固いニュアンスで出てきます。

言い換えればオーディオライクな部分も有り非常に素直な音になりますので、エフェクターの乗りも非常によい機種が多いです。

 

自宅用などのアンプも最近は低出力の真空管も増えましたが、まだまだこのトランジスタータイプが多いかなと思います。真空管に比べ比較的安価なのも特徴の一つかなと思います。

具体的なAMPの使い方は?

引用https://youtu.be/Ls3VrliQ12U

 

上記動画内で基本的な使い方の方は説明しておりますので、ご参考にしてみて下さい。

まずはトランジスターの方はスイッチをONにすればいいだけです。非常に楽です☆

 

真空管アンプはスイッチが2つありますね。これは注意が必要で先にパワーをONにしてからスタンバイをONにするのですが、これは逆にすると故障の原因になりますので必ず守りましょう。これを知らずにスタジオやライブハウス等で壊してしまうと大変なことになります。

 

特に真空管アンプにまだ不慣れで順序が混乱する可能性もある方は、スタジオ等であれば注意書きやマニュアル的なものの絵がある場合もありますので周囲を確認してみるのも一つの手です。またスタンバイをオンにする前にマスターなどのボリュームを上げておくのもやめましょう。

 

使い終わりは必ずすべてのつまみの位置を0にしましょう。
特にボリューム関連のつまみはお忘れなく。

 

他の色々なツマミの意味は?

 

良く見てみますと他にもつまみが沢山ありますね。何なのか最初は謎ですよね?総じてTONECONTROⅬ(トーンコントロール)なりTONEセクション的な部分になります。つまりは音色を決める基本的な部分です。
ではそれぞれ説明しますと

GAIN(ゲイン)・・・歪の量を決める部分で上げていくと、ロック等で使われるディストーションサウンドと呼ばれるものになっていきますが、上げ過ぎると音がつぶれすぎてしまいかつ、Masterボリュームも結果的に上げられなくなるので、迫力がなくなっていきますので要注意です。


MASTER(マスター)・・・最終的な音量を決める部分。GAIN と相互関係にあるのでそれぞれのバランスを取りながら設定してください。


TREBLE(トレブル)・・・主に高音の部分を決める部分。上げていくと音が抜けてジャキっとした音になっていきます。ここは上げ過ぎると耳に痛い音になりますので、やりすぎると特にシングルコイル系のギターの場合は注意です。


MIDDLE(ミドル)・・・中音域を決めていく部分。上げていくと太さや丸みが出て来るので音の肉付きが良くなるイメージです。ギターのサウンドメイク等では非常に重要な部分です。
リードプレイ等で他の楽器の音に埋もれないサウンド作りには欠かせない部分です。しかし、上げ過ぎると全体として詰まった様な音になっていくので抜けが悪くなります。TREBLEとBASSを上げ気味にしてMIDDLEを極端に下げると所謂ドンシャリといわれるシャープなサウンドになります。スラッシュメタル系の音作りに多いのかなと思います。


BASS(ベース)・・・低音域を決めていく部分。上げていくと低音弦での迫力や重めなサウンド等の密度が上がっていきますが、上げ過ぎるとブーミーな締まりのない音のなりますので、ヘビーな音を作りたい方は特に要注意です。


REVERB(リバーブ)・・・弾いた後の余韻を決める部分。上げると気持ちの良い音になりますが、上げ過ぎるとすべての音に余韻が付く分、切れのあるストローク等する際はかえって余韻が邪魔になります。


PRESENCE(プレゼンス)・・・TREBLEよりも更に高い周波数の部分です。実は音抜けのスパイス的な部分として以外に重要なセクションです。上げていくと高音域がチリチリしたような感じになっていきますが、こちらもやりすぎると耳に痛い音になりますので注意が必要です。


数値の設定としてもアンプにより10がフラットでそこから基本的に削るタイプなのか5がフラットで足すなり削るタイプなのかにより変わっていきます。※マーシャルは基本10がフラットです。ジャズコーラスなどは5になります。


多チャンネルアンプの場合

引用https://guitar-amp.biz/tag/mesa-boogie/


最近はほぼチャンネルの切り替えのできるこのタイプのアンプが多いと思いますが、具体的にはクリーントーンのチャンネルと歪みのチャンネルの2チャンネル又はクランチチャンネルの3チャンネル仕様のものも増えてます。

 

この写真からもつまみの多さが見てとれると思います。この場合気を付けないといけない部分として特にGAINの設定がチャンネル毎に大分キャラクターが違うので、リードチャンネル的な一番歪むチャンネルでこの値を高い設定でやりすぎるとハウリングしやすいなど音作りとしては良くない方向に行きますので注意してください。

 

又各チャンネルのボリュームとは別にマスターボリュームもあると思うので、最終的な音量を各チャンネル共ある程度揃えるなどは行ってください。主にフットコントローラーでチャンネルを切り替えるのですが、慣れるとこの手のアンプは一台でクリーン~リードまでを完結出来るので非常に便利です。

 

クラスAB等の表記について

こちらは少しマニアックな内容ですが、この表記はパワーアンプ部分の動作方法になります。

 

この部分はAだから良いとかそういう訳ではないので勘違いしないようにしてください。

 

クラスAの特徴としては常に真空管がフル稼働の為、音の立ち上がりは早いのですが歪みにくいサウンドになります。

 

出力そのものもあまり大きくはないので、小型アンプ等の形になりやすいです。

また真空管の寿命も短くなります。

 

クラスBの特徴としては2本の真空管を交互に使用しますので片方を使う時は片方が休んでいる為、大出力が可能で真空管の寿命も延びます

 

しかしながら反面音の立ち上がりが遅く真空管の切り替え時に音のずれが発生する為あまりギターアンプではクラスBは見かけないかもしれません。

 

そしてこの両方の特性を組み合わせたのがクラスABになります。

 

大出力かつクラスBほどの音の立ち上がりの遅さもないので現行のハイゲインや大出力のアンプは概ねこのクラスAB等ではないでしょうか。

 

多分皆さんが普段スタジオ等で弾くのはこのタイプかなと思います。

 

当然真空管の消耗も抑えられます。

 

 

 

まとめ

個人的には真空管アンプのタッチ感が好きなのでお勧めしたいが、トランジスターアンプの素直な部分も弾き比べて皆さんそれぞれの好みのサウンドにどれが合うかを判断すればいいと思います。

使い方そのものは両方共シッカリと使えるようになっていた方が良いと思うので、それぞれの持つ良さを分析しつつ自分のサウンドメイクに役立てればいいのではないでしょうか?

自分の使いたいアンプが常に使える環境にあるかは確実ではありませんので。。。。

スタジオやライブハウス等のアンプを使う場合は使い方を守りアンプの負担や故障に繋がる使用はしないようにしましょう。

 

読んでくれた皆様のお役に少しでも立てれば幸いです。

レッスンでは実技以外にも個人個人のシステムでの音作り等へのアドバイスも行っております。


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