ギター講師によるブースターエフェクター動画付き解説~おススメ機種5選解説~
はいどーも!
団子はみたらしと思いきやゴマも好きなギター講師の野口です。
今日は最近は種類も数も増えてユーザーを悩ますエフェクターのブースターについての記事を書きたいと思います。
例えばソロでの音をもう少し存在感のある音にしたい!!とかギター一人のバンドでもリードで厚みを出したいとか色々ありますよね??
そもそもブースターと一口に言いましても用途や効果も実は種類がありまして、人によりブースターを使用すると言いましても使い方は様々ですので、これからブースターを購入しようか悩んでいる貴方!!
まずは自分が考えている使い方がどこにあるのか考えてみましょう。
Contents
ブースターとは?
主に電気信号を増幅させるのがブースターです。
簡単に増幅と書いてますが用途としましては、ゲインアップ、ボリュームアップ、特定の周波帯域のブーストアップ等があり、簡単にブースターなりブーストすると言いましても色々な増幅方法があります。
主にギタリストが使う意味合いとしては、ギターソロの時における音量やゲインブーストでの使用が一般的に言われる使いかたなのではと思います。
また最近ではクリーンブースターをプリアンプ的に前段にて常時かけっぱなしにする方法などもあります。
オーバードライブ等のドライブペダルとの違い
ここでは最近だとブースターとしての機能に特化したものも多いので違いを明記しておきます。
そもそもドライブペダルをブースターとして使う場合はもともとが歪みを得るために作られてるエフェクターですので、機種によっては良い効果を得られないものもあります。
具体的にはサウンドのキャラクターが大きく影響してきますので、その元々のオーバードライブ等の特徴が色濃く出たりもしてきます。
個人的にはその変化も良い効果と思えるオーバードライブも数多くありますので、その辺りは個人のブーストした時の音の好みや自分の機材やアンプとの相性もあります。
逆にブースターとしての機能に焦点を当てている機種は既に作られている音をブーストさせる事を最優先で作られてるのでドライヴペダルのブースターとしての使い方より掛りが自然かつ元々の出音の状態に近いものであったり、ソロの時等で欲しい帯域が出て来る機種が多いと思います。
なので単品で歪ませる用途のものではない機種が多いです。
基本的な接続と効果の違い
ブースターは繋ぐ場所により効果が変わってきます。
引用https://youtu.be/91tFfRyVRzg
GAINアップとして使う場合
GUITAR⇒ブースター⇒ディストーション等⇒アンプ
この場合はブースターはドライヴペダルの前段に配置します。
設定としては前段のペダルのGAINの数値をメインの歪みとの兼ね合いを見ながら調節しつつレベルの数値を上げていきましょう。
ボリュームアップとして使う場合
GUITAR⇒ディストーション等⇒ブースター⇒アンプ
この場合はドライブペダルの後段に配置します。
数値的にはほぼGAINは0に近くその代わりにレベルは高めに設定してみましょう。
ここで説明している使う用途が主に使われることの多いブースターの用途です。
この2パターンのつなぎ方により大分効果が違いますので、自分はどちらなのか?と思う方は単純に両方試してみて下さい。
もしかしたら実際の自分が求めていた効果よりも違う繋ぎ方をした方が良い効果が得られるかもしれません。
ブースト効果種類
・ミッドブースト
主に中音域をブーストさせる方法、これはEQ(イコライザー)やワウペダルの真ん中止め等でも効果としては代用できます。
強調具合にもよりますが、ワウの半止めは特に鼻詰まりの様なサウンドで個性的にサウンドをプッシュ出来ます。
分かりやすいい例えとしてB’Zの松本さんのサウンドもこのワウの半止めのサウンドを活かしたサウンドになっているものも多いと思います。
・トレブルブースト
高音域を中心にブーストさせる効果、クラシックロックと呼ばれるような6、70年代のサウンドで使われていることが多かったのではないかと思います。
・ゲインブースト
主に歪みの量をブーストさせる効果を狙ったブースト方法です。
クランチトーンのゲインのブーストでリード向きに仕上げることもあれば、より高いゲインを得てコンプレッションの効いたサウンドに仕上げるなんてことも出来ます。
これは疑似的にコンプレッサーで代用してコンプブーストなんていう使い方もあります。
・クリーンブースト
上記のゲインブーストとは違いどちらかと言えばボリュームを上げたり帯域の持ち上げにより素の音をワンランク上げたり、張りが出たりとソロ以外のクリーントーンでの使用も良い感じで使えます。
このクリーンブーストは良い意味で味付け感がくどくない機種が多いので、昨今の各メーカーのクリーンブースターのラインナップの多さにも納得です。
割とエフェクターボード内に、クリーンブースター的な働きであろうペダルが入っている人は多く見ます(プロ、アマ問わず)
おススメブースター5選
はじめに断っておくと順位は付けません!!!
試したり実際使用してきた時の使い感触や仕事で評判の良いブースターをお勧め解説しますので参考にしてください。
1XoticRCBOOSTER
このブースターは今やクリーンブースターのくくりでは王道のド定番機種になりましたねw。
自分自身もこのペダルは試奏して試した瞬間に購入しました(笑)
決してメーカーの回し者だとかでなく、このブースターの出来が素晴らしい為です。
まず具体的には個人の感想としては歪みペダルに前段で配置する場合と後段の場合どちらも使い勝手が良く、搭載されている2バンドのEQの効き方も非常に使えますしブースト、カットと両方共美味しい部分は無くなることなく使える分、会場によりアンプのコンディションが違う際も出音の微調整にも使えます。
人により前段と後段で2個のRCブースターを使っていた方もいました。用途としては前段をプリアンプ的にかけっぱなしの使い方をして、後段でブーストとしての使い方をしていたのではないかと思います。
歪みの深いディストーションサウンドの出音をクリーンブーストするのにももちろんいいのですが、クリーントーンでの使用の際の病みつきになるような気持ちのいい張りのあるブーストされたクセのない出音は特に16ビート系のカッティングやクリーントーンでのフレーズを弾く際はワンランク上の質感の音になります。
何というか使用しているアンプのランクが一段上がっている感じとでも言いましょうか・・・
実際自分自身も使用していた際は、主にはこのクリーントーンでの使用目的で配置してました。
2IBANEZTS-9
引用
https://www.ibanez.com/jp/products/detail/ts9_99.html
こちらも言わずと知れたチューブスクリーマーですね。
この機種は本来はオーバードライブなのですが元々単品ではあまりGAINは稼げませんので、逆にGAINを絞り目にしてレベルは上げ目にしたブースターとしての使い方も非常に効果的です。
割とまずはこれ!!っていう方も少なくないのでしょうか・・・
俗にいう一時期流行りました「TS系ペダル」と言われているものも、この本機がそもそものサウンドのモチーフになっています。
各メーカーでモディファイ(改造)を施されることも多い機種ですので、それだけ元々のサウンドキャラクターが素晴らしい事を意味しています。
音色に質感としては非常に角が丸くなると言いますか、中音域が大分強めに感じるために焦点を絞ったEQのポイントに少し癖があります。
それこそが掛けた際に気持ちよくなるポイントなのですが、他のディストーションペダルとの組合せではセッティング次第ではブーミーに感じることもあると思いますので気を付けましょう。
個人的にはフェンダー系のアンプを使用した際のハイ上がりになりやすいサウンドをいい塩梅にしてくれるので思わず「これこれ」なんて思うエフェクターです。
大体のジャンルにもブースターのみならずオーバードライブとしても使いやすいのも名機たる所以なのかなと思います。
3leqtique caeruleum Lightdrive High Definition
こちらの機種は現在自分のボードないしシステム内でほぼ常駐してる非常に使いどころの多いエフェクターです。
この機種は実は様々な用途で使えるエフェクターでして
クリーンブースター・バッファー・ローゲインオーバードライブ・プリアンプとかなりの要素を含んでいまして自分の使い方としてはクリーンブースターとしての機能ですが、ここの中の複数の機能としてこの機種の面白い所は音の解像度を司るコントロールがある事です。
このコントロールが実に優れモノで高解像のブースターとして使う事もさることながら、倍音成分もいい具合に付いてきますので弾き心地も大分変ってきます。
そして繋いでいる歪みのディストーション等のペダルのクオリティが上がるような感覚を受けます。
勿論クリーンサウンドとの相性もピッキングの追従性も抜群にいいです。
最近では以前のセットではメインの歪みのペダルの後段でしたが、プロセッサーの前にバッファーとして使用してますが、全体の音量ブーストよりもマルチエフェクター等の特融の1枚膜が張った様な質感のサウンドを明瞭にするために使用したりもしています。
4BOSSOD-3
引用https://www.boss.info/jp/products/od-3/
こちらの機種は同メーカーのSD-1もブースターとして非常に良い効果が得られます。この機種は個人的に太い音色と甘めなサウンドがおススメの理由です。
所謂こちらは少々のゲインアップをメインに使ってました。
割と太すぎると言われる音色も特徴なのですが角が取れてレガート等に使うととても気持ち良くなります。
特にフロントのハムバッカーでのブーストしたサウンドは甘く太いのでチョーキングを掛けると気持ちよさにひたれます(笑)
5J.ROCKETTAUDIO DESIGNSARCHER
引用https://zenbujapan.wixsite.com/jrad-rockettpedals/archer
この機種もとても素晴らしいエフェクターで、3の機種とこちらで散々弾き倒してた機種です。
どちらかと言うとモチーフがケンタウルスなのでチューブスクリーマーとは真逆というかトレブルブースターとしても使えるので、中音域が極端に出て来る事はなく全体のニュアンスも非常に出やすいのでタッチが恐ろしく出てきます。
個人的に前段で繋いだ時に良い感じでした。
ゲインを上げていっても極端に音が潰れる事もないのでクランチトーンを作り出すのでもかなり優秀です。
ゲインを少し上げたゲインブースト時の指引きした時のクランチトーンやアタックレスポンスの質感は絶妙でした。
まとめ
ブーストエフェクターといいましても、様々な活用が出来ますので用途に応じて自分の現在の出音を大事にしながら選べば良いと思います。
特に過度な味付けをする意味でのエフェクターではない!!ので、あくまでも原音をしっかり作るのがブースターを使用して良い結果を出す一番の近道だと思います。
別の歪みペダルと併用する際はそのペダルの特性を自身で把握するとよりプッシュしたい部分が見えやすいので機種選びの絞り込みや失敗のリスクが減るかと思います。
あなたのよい音楽生活のお手伝いになれば幸いです。