ギターピックアップ交換のススメ”おススメピックアップ紹介付き”
はいどーも!
先日ピックの厚みを間違えて大量購入し傷心気味のギター講師の野口です。
たった1mm違うのでも違和感を感じてしまうのに改めてギター関連の奥深さを思い知らされた次第です。
今日ははまると楽しくもあり人により終わらない旅に出る事になる、ギターのピックアップ交換なりのについてお話ししようかなと思います。
そもそも、普段ギターを弾いていて
「何か好みと思う音にしたいけど何かモノ足りないな」
や
「本体は気に入っているけど、もう少し音を○○したい」
なんて思ったりしたしたことありませんか??
これは色々な要素が考えられますが、わかりやすい変化のつけ方としては、ピックアップの交換やセッティングを変える等は効果的と言える手段です。
では早速説明等行きたいと思います!!
Contents
ピックアップとは?
以前の説明記事からの抜粋ですが、③で囲われている部分がピックアップになります。
信号の順序的にはこの部分でギターの弦振動から出る音を拾いシールドを伝いアンプから出力される事になります。
所謂マイク的な部分とでも言いましょうか
このピックアップがギターメーカーなりが搭載される大元のボディ材などの特徴を踏まえてチューニングされていますので、同じボディのギターに乗せてもそのピックアップ毎に異なるサウンドになるという訳です。
中のコイルの巻き数や材質等でもかなりの差がありますので、凝り始めると少しばかりマニアックな部分でもあります。
当然ながらノイズの出方にも差が出ます。
駆動方式も何も必要としないパッシブタイプと9V電池駆動のEMG等に代表されるアクティブタイプ等もあります。
シングルコイルとハムバッカーの違い
まず自身の持つイメージが現状のギターサウンドからどの方向性に向かわせたいか考えてみましょう。
この写真はハムバッカーになります。
この写真のギターではポールピースがブレードタイプになっているので、弦の振動を基本的には確実にピックアップの磁界に捉える事ができます。
特性としては基本的には太く甘めなサウンドが特徴になります。
機種によって甘さよりもブライトかつエッジが効いたようなものも数多く存在します。
シングルコイルに比べるとノイズにも強いので同じセッティングでもノイズキャンセルの様なものを搭載していないシングルコイルのピックアップと比べると基本的には少ないと思います。
ただエントリーモデル(初心者向けセット等)のギターだとハムバッカーでも恐ろしくノイズが乗ったり出力バランスもおかしいものが存在しますのでご注意ください。
実際自分の最初のギターはミニハムバッカーでしたが、まぁひどいモノでした苦笑
概ねギターサウンドに太さを求めたりする方にはハムバッカーが向いているのかなと思います。
こちらの写真はシングルコイルになります。
こちらはハムバッカーよりもエッジが効いたサウンドになりますがその分高音域の設定には気を付けないと耳に痛い音になりやすいのでお気をつけて
しかしながらシングルならではの立ち上がりの早さやピッキングのタッチの繊細な質感は特筆すべき部分かと思います。
引用https://espguitars.co.jp/seymourduncan/pickup/strat/index.html
上記の写真の様にシングルコイルサイズでありながらハムバッカーの様な太めのサウンドを持つスタックタイプのシングルコイルもありますのでシングルコイルのサイズ感でもう少し太さが欲しいなと言う方はこの様なピックアップの導入もありなのかなと思います。
特にリアでの太さを求める方が多めに感じるのでサウンドキャラクターの変化と言う意味でも面白いと思います。
この写真はピックアップがフロントとリアがハムバッカーになっております。
そしてセンターにはシングルコイルという配列になっております。
またピックアップのマウント方法もフロントとリアピックアップがエスカッションマウント、センターがダイレクトマウントという方式になっております。
エスカッションマウントはピックアップの周りの枠があると思いますが、そのタイプがエスカッションマウントと呼ばれるタイプに分類されます。
この様な複数のピックアップ配列はオールラウンドなサウンドメイクが可能となります。
例としてはSSHやHSH等が挙げられます。
このタイプではより多彩なピックアップによるサウンドバリエーションが可能となります。
最近はサウンドバリエーションが豊富な楽曲が多いので、1本このタイプがあると便利かもしれません。
それぞれのピックアップの特性を活かした幅広いサウンドメイクが可能になります。
センターのシングルコイルとの組み合わせの「ハーフトーン」時にはコイルタップと言い2列並んだハムバッカーの片側だけを使いシングルコイルとして使用できる「コイルタップ機能」等もあります。
もちろん各ピックアップの相性もありますので、単体での使用では良くてもハーフトーンだとイマイチなんて事も良くあるので、研究等も必要です。
各ピックアップを扱うメーカーのサイト等では相性のいい組み合わせも紹介されていますので参考にしてみて下さい☆
ちなみにこのコイルタップ機能はピックアップから出ている芯線の数でコイルタップか可能な機種とそうでない機種がありますので要注意です!
4芯・・・〇
2芯・・・×
コイルタップを使いたいと思いピックアップを変える際には可能かどうか確認の上変更しましょう!!
引用https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/68970/
こちらの写真は先ほどのスタックタイプのシングルコイルと違いハムバッカーながらシングルコイルの様な質感を持つタイプです。
名称としては「p-90」なんて呼ばれ方をします。
厳密にシングルコイルの音かと言われたら確実に違いますが、このピックアップならではの甘さを伴いながらもピッキングした際の弦の弾いた感触の残り方や弦へのバイト感は、特に個人的には、クランチトーンやクリーンサウンドで指でフィンガーピッキングした際は最高に気持ちいいです。
この様なサウンドで自宅などでブルースやジャズでもつま弾いてれば自分に酔えるかも知れませんね(笑)
ピックアップの高さについて
「ピックアップを変えようかなー」
なんて考えている方はその前にここのピックアップの高さに注目してもらいたい。
少し分かりにくいかもしれないが、ピックアップに高さの差があるのがお分かりいただけるだろうか?
フロントのピックアップを見て頂くと分かりやすいかと思います。
概ねお持ちのギターのピックアップの横にネジが付いていると思うが、それで高さを変えるだけでもサウンドはかなり変化します。
もしかしたらピックアップの交換までもしないでもいいのではないか?
なんてこともあります位音の出方は変化しますよ。
具体的には
ピックアップが弦から近い
パワー感が増し音量レベルも大きくなります。
また当然ながら同レベルのゲイン設定でも歪みの感じが強く出てきます。
ピックアップが弦から遠い
音量レベルも近い状態より下がる。
やや音像も遠くで出ている様なサウンドになります。
じゃあ近い方が良いじゃないか!!!
なんて簡単にロック系のプレイヤーは特にそう思うかもしれませんが、そうではないのです。
考えてみましょう
弦はニッケルなり鉄ですので、ピックアップは磁石になりますので、近くなればなるだけピックアップが拾うパワーは増しますが、反面ピックアップに引っ張られてしまうので弦の振動を殺してしまい、相対的にサスティーンは短くなってしまいますので近くにセッティングし過ぎるのもかえって弊害が出てしまいます。
また強弱の差も分かりにくくなりますのでコード感やピッキングした際のタッチも違いが分かりにくくなります。
何事も程ほどです。
また調整する際はいきなりの変化をつけずにネジを1回しないしは1/3~半周位を目安にして調整しましょう。
この作業を繰り返しベストなサウンドを探します。
各弦の六弦側から一弦側も別段高さを揃える必要はないのでそれぞれにおいてピックアップを調整してみるのが良いでしょう。
そして歪みとクリーン両方で試して最適なセッティングを目指しましょう。
個人的にはフロントのピックアップは六弦側はかなり低めになってますが一弦側はそれに比べるとやや高めかなと思います。
ピックアップ交換について
これに関しては電気的な回路等も関係してくるので初心者の方や改造に不慣れな方はいきなりやるのは少々リスキーかなと思います。
やる際は道具自体ははんだごてと半田と交換させるピックアップがあれば出来るのですが
必ず!!!
交換をやる前の現状の配線図は紙に書くか写真に収めるかしておきましょう!!
これは本当にわからなくなるとすこぶる面倒な事になります
。
昔自分もそれで痛い思いをしたことがあります苦笑
なので自身がない方はベストは行きつけのリペアーショップでやるのが確実かなと・・・・
値段もフレット周りの数万ではなく概ね数千円程度で済みます。
仕事も間違いないと思いますし、店頭でピックアップを買うつもりの方はその場でお願いしてしまうのも良いでしょう。
おススメピックアップ紹介
ここからは個人的に試して良かったピックアップを何種か紹介したいなと思います。
具体的なサウンドは文面ではなく諸々のピックアップ紹介動画等をご参考にしてみて下さいね☆
※個人的にこれまで良かった機種を書きますのであくまでも参考にをお忘れなく!!
シングルコイル編
引用https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/49533/
LIDY FRALIN(リンディーフレーリン)
REAL54
SUHR(サー)
MLシリーズ
引用https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/204320/
引用https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/36227/
FENDER
TEXAS SPECIAL
ハムバッカー編
引用https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/28340/
DIMAZIO
TONEZONE
DIMAZIO
AIR NORTON
引用https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/28482/
引用https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/68852/
セイモアダンカン
SH1 59
引用https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/69059/
セイモアダンカン
TB-11 CUSTOM CUSTOM
引用https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/79831/
TOM ANDERSON
H2+
注意事項
ピックアップはフロイドローズ搭載の機種とそうでない機種ではブリッジスペースの違いによりメーカーにより同じ名前でも差別化されていますので選ぶ際はシッカリとギターに合うサイズを確認の上お選びください。
またそれぞれでネック(フロント)とミドル(センター)とブリッジ(リア)用でサウンドのチューニングが違いますのでここもお間違えの無いように☆
最後に
ここまでお読みいただきありがとうございます。
ピックアップは自身のギターの材質にも大きく左右されますので必ずしも狙ったサウンドになるとは限りませんが、そのイレギュラーが実はより良い音の発見だったりもしますので試してみる価値は大いにあります☆
それによるサウンド変化は確実に自分の耳やセッティングの際の幅を広げる意味でも糧になると思います(よい意味でも悪い意味でも)
ピックアップの新しいおススメ等出来ましたら追加してまいります。
良き音楽人生の何かしらの参考になればこれ幸いです☆
自身の所属している音楽教室の紹介になりますのでお時間ありましたら覗いてみて下さいね☆