ギターに音楽理論は本当に必要なのか?~ギター講師が本音で語る~
はいどーも!
焼き肉屋のキムチの味にはこだわりのあるギター講師の野口です。
今日はギターに限らず音楽をやる方には永遠の課題とも言える音楽理論について書こうかなと思います!
このテーマはよく生徒から聞かれることの多い話題【趣味でギターをらっていきたい方プロ志向の方問わず⠀】です。
感覚だろうと理論的であろうと結果としてベストなプレイが出来てればどちらでもいいんです。
これは正直不毛な言い争いがネット等でも時に繰り広げられているので、この度自分が感じている事等書いてみようと思いました。
Contents
音楽理論そもそも必要あるのか?
先ずはこうなりますよね?
そしてそもそも周りにこういう人いませんか?
「理論に縛られて頭が固くなるから理論なんて必要ない。」
はいこれマジでよく言う人いますが、正直ね自分的に申しますと余程の天才か逆に頭の固い人なんですよね。
天才部分は置いといて、頭の固いという部分でなんでだよ?って思いますか?
自由に音楽やれてるんだから、頭固くないじゃん。なんて思います?
これは多少でも音楽理論を知る方からすると、こう言っている方は知識としての音楽理論を知らない分、言ってる方の音楽的なアプローチしかり会話の内容が良く聞くと得意なものやプレイに偏りがちなのに気付いてくると思います。
そして一緒にプレイ及びアレンジ等の会話を聞いたりすると音楽の理屈や内容がわかっていないので、大体細かい話を含めて聞いてみると???な顔になりますが「そんなの関係ないよね」的な言い訳なのか何なのか強がりな発言が出てきます。
よく言うのが、出来ない事をあえて必要ないと言い強がるのと同じです。
得意不得意は当然あるとしても、出来ないから=必要ないとはならない方が良いです。何でもトライして触りだけだだとしても、理解しておくのは大事な事です。
じゃあ知らないといけないのか?となりますよね。
これは現状講師として教えてる立場から考えると、ギターと知ろうとする方自身との関わり方に差はあると思いますが、趣味でやろうが、本気でやろうが、音楽理論は知っていて損は何一つないです。
何故かと言いますと・・・
一例として考えてもらいたいのだが、海外で外国語が飛び交う中で自分一人だけ頑なに母国語を話していると考えてみて下さい。
これ全く通用しませんよね?
音楽理論は知らな過ぎると、いざ音楽と対峙した際にこんな感じになります。
まぁ自宅で好きな曲のタブ譜を見てなぞるだけの生活なら知らなくても自身の満足度としては満たされているので良いとは思いますが(・∀・)
タブ譜(ここでは答え付き楽譜とします)に無い曲をやる事になった際にこんな事ないですかね?
もしかしたら理論が必要ないと考える方はそもそも何をすべきかが分からないかと思います。
恐らくはこんな感じに。。。。
↓
曲のKEYは?・・・KEY?なにそれおいしいの?
使っている主なスケールは?・・・スケール?ナニソレオイシイノ?
コード進行は?・・・コード進行?何それ・・・?ってもういいですね(笑)
簡単に考えてもこれだけの解かないといけない疑問に対して不明な点がでてますよね?
自分も今でこそギター講師として教えたりもしてますが、学生時代と言うかギターの弾き始めの数年は音楽理論はものすごく勉強するのは嫌と言いますか、弾くのに最低限のコードの知識は自然とやっていたので、、、それ以外はそれまで弾いていた事の満足度の中ではやらなくても良かったので必要性を感じませんでした苦笑
どんなときに音楽理論は活用するの?
具体的にこんな時に必要なんだ!!とならないと勉強系の事が苦手な人多いんでないでしょうか?
実際に自分もここで悩む方と同じ位のギター歴の当時を思い返しても、自発的に学んだと言うよりは必要に迫られてやっていましたので、結果としてはそれがやって良かったに繋がった結果になりますね。
これについては自分の経験で感じた必要な場面はいくつかありますので紹介していきます。
作曲時
これは自分自身の音楽理論を学ぶきっかけになったのがこれです。
ロックバンドやコードの一発ものを多用する場合は所謂「RIFF=リフ」主体で曲を考えるのが多いなり一つの王道のパターンかとも思いますが、それにも曲を構成するのに必要なコードの進行をどうするかと言う部分も当たり前ですが必要になってきます。
自分がこの部分で悩んだのは当時やっていたバンドで直近でライブの日程は決まっているけどセットの大半をオリジナルの曲でやるというのは決まっていました。
当たり前ですがアドバイスを受ける環境もないですし、手探り状態から曲作りを始めたのが、ギターを始めて数年の高校生がやりましたので今にして思えば練り切れてないアレンジに足りてない部分も山ほどあったと思います苦笑
ですが、結果としては曲を作ったんです!!
今でも思うのがここで音楽理論を勉強する為のきっかけを作れたのは大きかったと思います。
曲を書くという事は必然的に人に伝えることを念頭に置かないといけませんので、最低限でも音楽理論を勉強をする必然性があったのです。
メンバーもそれに付随して多少とはいえ勉強しないといけないので結果としては良い効果だったと思われます。
ここでの必要だったものとしては、最低限のコードネームや、コード進行、そして何よりも自分自身はギタリストなので、間奏=ギターソロがあるわけです。つまりギターソロを考えるのに必要なのがコードに対してのスケール練習でした。何も分からないまま感覚で適当に弾く訳にはいきませんからね(笑)
ギターアレンジ【編曲等】
これもいわゆる作曲に関連してくるものだと思いますが、この場合自身が作った場合もそうですが、それよりも人が作曲したものに対してフレーズを考えないといけない時に必要です。
この場合もらうコード進行に対してフレーズ全般を考える訳ですが、コードだけをストロークしてるわけにはいきませんから、それ相応のアレンジは必要になりますね。
そこでメロディーや雰囲気に合うものを合わせていきます。
アドリブを弾く際
これは生徒さんからの目標として良く設定されますが、ここにも音楽理論が必要なのは言うまでもありません。
ただアドリブの場合は作曲と違いその場の瞬発力の様な部分がさらに必要になりますので、これは個人的には音楽理論を学び、技術面も反復練習をして身についていくものなので、簡単ではないでしょう。
まぁとりあえず後ろのコードに対して弾くギターの音が合っているレベルの事でしたら、特定のkey等条件を限れば、合っている音で弾けるまではそこまで掛からないとは思いますが。。。。ここの到達の個人の満足度合は、実際にどのレベルまでアドリブが取れる様になりたいかにより違いますね。
音楽理論なしで感覚ではダメなのか?
ここは冒頭でも書いてますが、感覚でも良いんですよ。そこで自身が表現したいことや、やりたい事の全てが出来るならば文句はないと思います。
そして好きに弾いていたいだけの方も無理して音楽理論を勉強してギターや他の楽器等をプレイするのが嫌になるのも違うと思います。
あくまでもより音楽をより楽しくプレイするためのものが音楽理論です
因みに自分が思う天才肌の人は理論で説明は出来ないけど例えばこんなやりとり(実話)
自分「ここの音って○○スケールの音の解釈で弾いてます?」
と話すと
天才肌A「その○○スケールはよくわからないけどこれかい?」
と弾き始めるとまさにその解釈が当てはまる。
これは実際感覚でやっていても人に説明したりは得意ではないけど,聞かれた際の弾くフレーズがすでに本質的に音楽理論の使い方が出来ていますのでまさに理想的に備わっている場合ですね。
こうなると感覚で弾いていてもやっていることは理論のそれそのものとなります。
ですので感覚をそのままフレーズとして投影しても問題ないです。
これは実際自分が体験して正直「まじか!?」と凹んだことのある事例です。
個人としては羨ましいモノです
なので自分はそのタイプではないので音楽理論を勉強してプレイに活かす方法をより学ぶ決意をしました苦笑
しかしながらこんな天才肌のケースは稀です。
音楽理論への勉強に批判的な大体の方は感覚が全てだとか理論それに捉われて自由に音楽をやれないだとかは言いますが、厳しい事を敢えて言わせてもらうと
感覚と言う言葉を使い音楽理論の勉強のめんどくさい部分に対して屁理屈をこねて否定してるだけに感じます。
ここにドキッとした方に言いますが、これはね音楽理論を勉強して知っている人の前でやると本当に大恥かきますし、自分の無知をさらしてしまうのでやめておいた方が無難です。
音楽理論の勉強方法は?
これはもちろん環境やご自分のやりたい事により違いますが、ご紹介していきます。
教則本等で学ぶ
これはまず自分で学ぶ気がないと買っても意味がないので前提として自分で自発的に学ぶ事をするという部分で考えます。
まずこれは自分で必要な知識をどこなのか?と言う部分を見定める必要があります。
そしてその中から、スケールについての本なのか、コードの本なのか、はたまた単純に理論全般の教典的なものなのかを吟味して選んでください。
その際注意としては、立ち読みでもいいですし内容を見て自分がしっかり消化出来そうなものの内容なのかが重要です。
何故かと言いますと、音楽理論を学ぶ際に順序を間違えていきなり音楽理論の応用が多すぎな内容で基本的な知識がない状態だと理解しにくいものを読むとより音楽理論の習得のやる気を削ぐのが目に見えます。
さわりの部分が簡単でも自分が分かっている知識の正しさや再確認を行いながら先に進む方が応用や新しい知識を取り込む際は分かりやすいいと思います。
自分一人で学ぶ際で大切なのは何よりも基本等を確認しながらでもモチベーションを保ち続けることです。
専門学校に通う
専門学校となると、もはや絶対的に自分で音楽理論はじめ様々な事が必要だと思うから学校に通うわけですし、呼び名も学習ではなく授業になりますので嫌でも学ぶ事になります。
ここに関しては学校なので、自分の生活ペースでと言うよりかは、学校中心の生活を送る事が必要条件ですし通う気概の無い方や、環境的に難しい方には無理な選択肢ですが、強制力と言う意味では一番強いです。
レッスンに通う
これは上記の専門学校に比べて経費的にも生活ぺース的にも強制力等のバランスを見てもやり易いのかと思います。
何故かと言いますと、レッスンに関してはグループレッスン以外のマンツーマンのレッスンを取り入れている教室ではスキルアップの合間にでも講師に音楽理論の勉強の意思を伝えれば自分のタイミングで学ぶ事が可能です。
ここに関しては割と自分の経験を踏まえると、音楽理論は習うなり教えてもらっていた方が圧倒的に楽です。
まず講師がいますので質問も出来ますし、何より当然知識量は教わる方よりもあるわけですからどんどんとテンポよく教わる事が出来ますし、それも自分の望むタイミングで教われるのであればモチベーションも上がるはずです。
音楽理論は一人で取り組み悶々としてしまうとモチベーションの低下を起こす方が多いのではと思います故取り組む姿勢は非常に大切と思います。
実際そのような相談をされたこともありますしね。。。。
最後に
今回は音楽理論の必要性について書きましたが、何より大切で忘れてはいけないのが
音楽理論は自分が楽しくプレイ出来るための選択肢を増やしたり感覚を確信的に形にするものであるという事です。
ここを間違えても頭が固くなるとかとはき違えないで欲しいのです。
知識と言うものは何事も知る事がマイナスになるというのは滅多にない事なのでそれをふまえて楽しく音楽をプレイしてください。
貴方にとって良い音楽生活を送れますことを!!