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ギターの上手い人と下手な人との違い【上手い人が持つ特徴とは?】

 2019/08/12 コラム GUITAR
この記事は約 11 分で読めます。 19,559 Views

はいどーも!

MUSIC SCHOOL tone labギター講師の野口です。

 

今日は皆さんが誰でも一度は気にしたことがあるでしょう事柄です。

 

自分はギター上手いの?それとも下手なの?

 

他人の為に練習してないとはいえ、自分がどうなのか気になりますよね?

 

折角弾くなら上手いと言われる方にいたいですもんね☆

 

上手くないといわれるのって誰でも嫌ですし・・・

 

ギターが上手いってどういうこと?

ここが割と勘違いしやすい人が多くいるポイントなのですがテクニカル(速弾き等のスキル)=上手いではない

 

こう書くと誤解を生みやすいが、決して指が早く動く等の、テクニカルの部分がいけないとかではないので順を追っていこう。

 

まず考えて頂きたいのが、世の中にはギタリストは沢山いてそれぞれがプレイスタイルを持ち合わせていると思います。

 

その中でソウル系やブルース等のメロウな楽曲の中で少ない音数で素晴らしいプレイをしているギタリストも沢山いますし、ロック系においてもチョーキング一発でオーディエンスを釘付けにしてしまうギタリストも沢山います。

 

なので表面的な技術面だけが上手いギタリストには繋がりませんよね?

 

カッコいいとかってそういう表面上の事だけではないのです。

 

当たり前のことをやっていても上手い人はカッコイイものです。

 

上手いギタリストはリズムがいい

 

ギターはソロなどのリードプレイもありますが、楽曲をプレイする際は8割~9割が伴奏、つまりはバッキングをプレイしている時間が圧倒的に長いものです。

 

という事はベースやドラム等と同じくリズムをしっかりしないといけませんね?

実際上手い方は8ビートでのシンプルなリズムプレイもめちゃくちゃかっこいいです!

 

なので逆にシンプルなバックのリズムでも崩したリズムや意図的なポリリズムなどでプレイがスリリングに聞えさせる事もお手の物ですのである意味やりたい放題にも出来ます。

 

個人的にも日々リズムトレーニングはその日の指なり体のコンディションを確認する為にも日々行います。

 

実際教室の生徒の中でもこの1割~2割のリードプレイに執着が強い場合がありますが、リズムトレーニングをしてみると簡単に考えていたストローク等のプレイすら出来ない現実によって重要性に気付く事が多くあります。

 

レッスン時にて(実話)

自分「今日は4小節のリズムトレーニングをやります」

生徒「こんなの簡単ですよ。細かい音符の練習がいいなぁ」

自分「じゃあサクッと出来たら、その連符の練習課題やろうか。じゃあ早速リズム練習からやってみよう!」

生徒「あれ?このリズムこうか?この休符はこれで長さ合ってるかな・・」
生徒「これで合ってますか?」

自分「残念ながら違います。まずは各音符の長さとかはちゃんと理解できてる?」

生徒「多分なんとなく・・・・・」

自分「なんとなくという曖昧なものは出来ていない可能性が高いから、声に出してリズムを読んでしっかり覚え直そう」

こうして生徒は自身が余裕で出来ると考えていた事にKO負けをしてしまいました。

ですがここで大事なのがこの出来てなかった自分に気付けたことです。

この様にレッスンは自身の問題点に気付くという事が本当に大切です。

 

これは出来なかった事により早い段階で修正が可能な事や、リズムの重要性に身をもって分かった事が何よりもプラスなのです。

 

つまりは上手いギタリストは音符などの解釈をシッカリと出来ているので当然速弾き等をしてもリズムがいいので聞いていてぐしゃぐしゃな演奏になる事もありません。

 

速く弾くのが得意であってもリズム通りにや弾いたりバックの演奏と合わせて弾けなければ上手いギタリストとは言えません。

 

 

逆に、「速弾きやテクニカルな事は苦手だけれど心地いいリズムでしっかり演奏が出来る人」は上手いギタリストと言われます。

 

バッキング巧者はどこの場面においても非常に評価されますし、何よりも同じギタリストから見ても羨望の眼差しで見られます。

 

どうしたらリズムが良くなるのか?

 

これはまずはメトロノームをシッカリ使って練習することです。

 

練習方法は様々にありレッスンでもその時々でやり方は違うのですが、まずはしっかりと一小節分の長さ=4拍の長さを把握することです。

 

この4拍がしっかり取れていないという事は、バンドでの演奏時にドラムのビートを無視して自分のタイム感だけに頼って演奏していることになります。

 

 

メトロノームを使用する際は特にスローなBPM(テンポ)で弾くことをおススメします。(地味ですけど効果は抜群)

 

何故ならば早いテンポは気を付けなければ割と弾けている様に聞こえてしまうことがある為です。

 

スローなテンポですと音符の長さには特に注意しないといけません。

 

フレーズの切れ目等で本来伸びている長さの音が中途半端に切れていては元も子もありませんし、根本的にスローなもので弾けないものは早く弾いても実際は弾けていないと考えていいでしょう。

 

これは正直ギターに限らずで自分の所属している教室の他のパートの講師陣もすべて同じ事を話していたので間違いではないでしょう。

どんな状況であれ正確に弾けるというのは、ミスも減りますし自信にも繋がる事でしょう。

 

そして細かい音符等を練習する時には基本的にはピッキングはオルタネイトをしっかり守ってやると難しいパターンも出てくるかもしれませんが、リズムも安定してきますので知らぬ間に感覚としてのリズム感ではなく自信を持ったリズムプレイも身につくと思います☆

 

 

あくまでもまずはスローなテンポからしっかりメトロノームで練習!

これをじっくり取り組めるかです。

結局は急がば回れなんですよー!

 

上手いギタリストは音が良い

 

これも上手いギタリストは当たり前の事だとは思いますが、良く勘違いしやすいのが良い機材を使い良いギターを使っているからと思いがちですが、これは大きな間違いで上手い人はどんな状況であれ良い音を奏でます。

 

どういうことかというと、まず前提として自身の直面しているシチュエーションに応じた音作りがなされている事!!

つまりは全体のアンサンブルを考えて音作りが出来るということになりますね。

 

例えば

ヘビーな音が好きだからといって無理に低音を上げすぎてしまうとドラムのバスドラやベースの帯域と被りますし、音の太さを追求しミドルを強調しすぎると場合によってはボーカルの帯域と被る事にも、、、高音域を上げ過ぎると耳に痛い音になります。

 

他のパートと音が被ってしまう部分が多すぎると、ちゃんとした演奏をしていたとしてもサウンドが散らかってごちゃごちゃしますので、全体の評価も自分のせいで悪くなってしまうかもしれません。

 

なので日ごろから出したい音だけではなく、自分の出音のバリエーションを研究するのも良いかと思います。

 

時代背景やジャンルにより出音の質感は当然違います。

 

しかし上手なギタリストに共通して言えるのは、聴き手を意識して、あるいは自分の音を客観的に聴きながら音作りをしているということです。

 

下手なギタリストは自分の音が常に絶対的な基準と思い込んでしまって、研究なり客観的に見ることが少ないと思います。

 

原因は色々ありますが、例えば周りと自分の音の混ざりなりバランスを聴いていなかったり、「〇〇が使っているこの機材を使っているんだから良い音と言っていたり」等本来のアンサンブル等の趣旨とは違う事を言っている事も多いこと思う。

 

好きなギタリストのサウンドを真似するために研究するのも良い事ですが、それが自身のバンドのサウンドと合うかはまた未知数なのでそこから先のもう一歩が必要になります。

 

そしてでかい音が必ずカッコイイとは言えませんという事を追記しておきます☆

自分の音が聞こえやすくて大きければいいわけではありません。

抜けと単純な音量の大きさでの聞こえ方は勘違いしやすい所ですが全く違いますのでご注意下さいね

 

上手いギタリストは引き算が出来る。

 

アレンジ等の作業をしたことのない方や始めたばかりの方等はイメージしにくい方もいると思われます。

 

これはどういう事かと言いますと・・・

例えばセッションやレコーディングでもスタジオでの曲作りでもいいですが、ギターを弾く際に上手いギタリストは時に弾かないという決断が出来ます。

これはどういう事かと言いますと、自分(ギタリスト)ありきの目線ではなく他のパートや全体を考えて曲を見れる事になります。

 

下手なギタリストの場合はありがちなパターンとして全てをギター中心に考えがちで、絶えずギターを弾く事=ギターをその曲の中心に考えてしまいがちです。

 

そうなるとメロディーの重要性や曲のもつ雰囲気をどう活かすかなど全く意識せず(本人は意識はしているつもり)弾いてると周りから思われている可能性が高いでしょう。

 

誰かの曲を演奏する時は尚更それが当てはまります。

 

ゼロベースからギターのフレーズを構築する際は前提としてバックの雰囲気やメロディー、コード進行等から読み取れる情報をシッカリと分析や理解する必要がありますので他のパートのプレイや効果的なプレイやフレーズが何かを判断しないといけません。

 

つまりは自分主観でのプレイだけを考えているギタリストは基本的にはテクニカルなプレイ等のスキルの問題ではなく上手いとは言われません。

 

バッキング巧者が評価が高いのは、えてしてこの部分が優れていることが非常に多いかと思います。

 

人との会話も間合いつまりは相手とのコール&レスポンスがあり成立するものだと思います。

ギター中心で+(付け加える事)ばかりというのは、相手の話を聞かず絶えず自分の事ばかり話している事と同じなのです

上手いギタリストはメンタルが強い

 

これは図太いとかではなくて日ごろの訓練を苦としないしないために弾く時間がやはりずば抜けてると思います。

 

目標値が何処にあるのかにもよりますが、常に先を見すえて弾くことが、結局のところ大切になると思います。

 

恐らく本人は今日は沢山弾いたぜ的な自己満足はなく当たり前の事を積み重ねているだけでしょう。

 

それがつまりはプレイの質や自身の絶対的な自信に繋がります。

こんな経験ないですか?

ライブ等の前に散々練習したつもりだけど不安でしょうがない。。。。。。
不安があるのはつまりは練習量が自分が満足や納得するレベルに達してないからの裏返しになります。

 

これは誰しもあると思いますが、一定の練習量を超えて来ると大丈夫に思えます。

 

やはり普段の取り組みが非常に大事ですので上手いという事は安定感も優れていることを覚えておきましょう。

 

そうなるとライブも不安よりも楽しめる事ですし、プレイの安定度もメンタルを強く保つことで体も動きやすいと思います。

自分の場合はどちらかと言うと機材トラブルの不安が先に来たりしてましたが苦笑

 

そして何より自分を上手い等と思わない事です。

常に研究し研鑽し謙虚でいましょう!!!

 

図らずとも内容は違いますがよく言われる3Kになりました(笑)

 

まとめ

これらの項目で少しでもドキッとした方はこの機会に自身を客観的に見てみるのも良いかと思われますし、意識するだけでもきっと変わると思います。

 

特にリズムトレーニングは嫌な方が多いと思いますが、この先の上手くなった自身の為にと奮い立たせてトライしてみて下さいね。

 

苦手な事が克服や得意になるというのは成長としては最もわかりやすいものですので、よりギターが楽しくなるきっかけにもなります。

 

また音作りにおいても納得のいく状態を早めに作り出せる事は周囲と合わせる事が多くなる時も自信を持って自分の音としてプレイに集中出来ることでしょう。

 

今回は諸々の経験も踏まえて書きましたが、貴方の良き音楽生活に少しでも参考になればこれ幸いです。

 

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